大国家族

ある和菓子屋と、その周りに起こる日常

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ほぼ日刊イトイ新聞の本という本

今日、ブックオフで
「ほぼ日刊イトイ新聞の本」という
糸井重里さんの本を105円で買いました。

その中で
「子供の偽ウォークマン」という章

僕は、パチンコの景品で
S社製ではない、多分香港メイドの「ウォークマン」
(と呼んではいけないんだ、ほんとは)を、二千五百発程度の
パチンコ玉と交換し、当時小学生だった娘に
おもちゃ代わりにやればいいかと渡した。
娘にそれを渡したことさえ忘れ、半年か一年くらい経った。

ある日、娘が寝る前に
「こんど、パパ、イヤホンの新しいの買ってくれる?」

イヤホンぐらい、いくつでも買ってやらぁな。
そうか、壊れたのかい。
見れば、当時でも珍しいくらい不細工なイヤホンだった。

「いいよ、イヤホンな。
明日、どっかの電器屋で買おう。」

「ありがと。おやすみなさい。」

彼女は、とんでもないほどのデカさと武骨な偽ウォークマンに、
ダメになりかかってる理科実験セットなんかあったようなイヤホンのコードを
ぐるぐると巻きつけて、そいつを大事そうにベッドサイドに
置いて、掛け布団を頭からかぶった。

自分が、ゴミのように扱っていたパチンコの景品が、
家族とはいえ別の人間の手に渡って、こんなに大切にされている。

これは、ちょっとショックだった。

なんでも買えばある。なくしても買えばいい。
古くなったら新しいのを買う。

高いものは簡単に買えないけど
安いものなら、いくつでも買える。

「大衆消費社会」の構造がそうなってるからとか、
ものを大切にするべきだとか、
別に理論や論理で考えたわけではない。

「偽物の不細工なウォークマン」で、好きなテープを聴き、
寝る前にいかにも古臭いイヤホンを
ぐるぐる巻きつけてそいつをしまう、
その姿のほうが、かっこよく思えたのだ。

「こいつのほうが、かっこいい。」
と思ったことは、いつまでも忘れないようにしようと、
その時の僕は決めていた」

               「ほぼ日刊イトイ新聞の本」より
ほほ日刊いとい新聞の本」





  1. 2010/10/04(月) 20:32:23|
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